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冬の京都ひとり旅~龍の絵を巡る~

3/8(金)~3/9(土)と1泊2日で京都に行って来ました。
去年の10月に日帰り出張で京都には行ったのですが、自由行動は夕ご飯を食べてきたくらいで、
ゆっくり観光で行ったのは、下記の記事で行った以来で2年ぶりくらいです。

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今回の旅のきっかけは、テレビで泉涌寺の龍の天井画が辰年のみの公開で、12年ぶりの公開というのを見てです。
私は、下記の記事通り、京都の龍の天井画を巡っているので、これは行かねば!!とさっそく旅行を計画しました。

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泉涌寺が参加している「今日の冬の旅」つながりで、龍の絵を巡る旅となりました!

【京都市公式】京都観光Navi

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泉涌寺 舎利殿 鳴き龍「龍雲図」

1日目に到着してから四条河原町の方でランチを食べてから(今回、京都で食べたものは次回の記事で)、今回の旅のきっかけ、泉涌寺へ向かいました。

Googleマップでは、泉涌寺通りのバス停から徒歩15分と出ますが、泉涌寺の総門までは徒歩5分ほどで到着しました。

というのも、下記の通り「泉涌寺一山」というくらい、広大な敷地になっています。

今回、舎利殿の鳴き龍と言われる龍の天井画と、雲龍院の双龍風雷 襖絵をみました。

まずは舎利殿の方へ。
こちらの仏殿の裏手側に舎利殿があり、普段は非公開となっています。

他のお寺の龍の天井図同様に、こちらも撮影不可のため、泉涌寺の公式サイトからの画像です。
狩野山雪作(1647年)です。

こちらでは案内役の方がいらっしゃって、泉涌寺の歴史など説明された後、鳴き龍についての説明に入る前に、ぜひこちらもとても綺麗な絵なので見て欲しいということで、ご本尊が祀られている所の天井にある女神様?観音様?の天井画を案内されました。
上半身が人間、下半身が獣のような姿かたちをした、天女様のような神様が空を舞っているような絵で、案内係の方が言うようにとても色使いが綺麗が絵でした。こちらも必見だと思います。

鳴き龍は、描かれた後に天井に取り付けられた訳ではなく、天井近くまで台を組み立てて、狩野山雪さんがそこに仰向けに寝転んで天井に絵を描いたということです。
ずっと上を向いた状態で描くので、墨も顔や体に落ちてくるし、手も上げっぱなしで、とても大変な作業であっただろうということでした。

一通りの説明が終わった後、人が少ない方が無き声が聞こえやすいということで、鳴き龍のすぐ下からは全員移動して、壁際に両側に分かれました。その後、一人ずつ、指定された場所に立って手を叩きました。

龍の目を見ながら手を叩くと、龍神様が応えてくださいますよ、ということで、手を叩くと本当にビビビーーンと木が振動したような音が聞こえてきます。
これは手を叩いた本人だけに聞こえる反響音ということで、確かにテレビで鳴き龍を体験している所を見ても何が起こっているかピンと来なかったのですが、こういうことか~!と分かったのでした。
実は、この説明の後に1人づつ手を叩いた時に初めて聞いたのではなく、説明をされている最中に勝手に!?手を叩いて試しているおばさま集団がいたので、私も説明の輪から少し外れて手を叩いてみたら、ビビビーーン!と音が聞こえて、ええっ!?と一人でキョロキョロしてしまったのでした。
たまたま手を叩いた場所がドンピシャだったみたいです。

泉涌寺 雲龍院 「双龍風雷図」

舎利殿の後は、雲龍院へ行きました。

庭園の美しいお寺です。

有名な悟りの窓。

色紙の窓。
下記のポイントの前に座って眺めると

上記画像の説明のような景色を各小窓から鑑賞することができます。

そして、双龍風雷図の襖絵です。
こちらは撮影禁止のため、入口にある説明にあった絵を撮影したものです。

水墨画家・堂野夢酔(どうのむすい)氏の筆により2010年に納められた襖絵で、近代のものとなります。
龍と雷神・風神が描かれた、迫力のある襖絵でした。

相国寺 鳴き龍「蟠龍図」

2日目に、相国寺に行きました。
まだ訪れていない京都の龍の天井画を探したところ、同じ「今日の冬の旅」の企画により特別公開されていた、相国寺 法堂の蟠龍図をみに行くことにしました。偶然にも?こちらも、手を叩いた人にだけ音が聞こえる鳴き龍でした。

相国寺は地下鉄 今出川駅から徒歩5分ほどでアクセス良い場所にあります。京都御所の北側に位置します。
こちらもなかなか広い敷地にあるお寺でした。

下記の立派な法堂の天井に蟠龍図があります。

順路としては、その前に方丈の中を見学します。
こちらは庭園がとても印象的でした。

表側の庭園は、一面白砂のシンプルで整然とした庭。

裏側にまわり「方丈裏庭園」に行くと、こちらは全く違う雰囲気です。

渓谷を模したということで、自然の中の景色を凝縮したかのような庭園です。
この対比をぜひ味わってみては。

そして、法堂の蟠龍図。
こちらも撮影NGのため、公式サイトからの流用です。

絵師・狩野光信による筆で、慶長10年(1605年)の法堂再建の際に描かれたとされています。

泉涌寺と比較すると、スケールの大きな感じです。
手を叩いた時に聞こえるビビビビーン!という音もより大きく聞こえたような気がしました。
しばらく他に誰もいなかったため、面白くて4回ほど手を叩いてしまいました。

今回、「京の冬の旅」で特別公開されている龍の絵を巡ったのですが、こちらがスタンプラリーにもなっています。

3か所達成すると、指定のお茶屋さんでお菓子と飲み物がいただけます。

3か所目の相国寺の受付で、「あ、3つスタンプが貯まりましたね」ということで、一番近くの俵屋吉冨さんを勧められたのですが、相国寺より少し南下して、「SASAYAIORI+京都御苑」へ行ってみました。
元々、相国寺に参拝した後に立ち寄ってみようかな?と思っていた場所だったのです。

京都御苑の一番北側のエリアにあり、ガラス張りの新しく綺麗な外観・内観です。

「京の冬の旅」で頂けたのは、冷たい緑茶と和菓子でした。

どちらもミニサイズでしたが、無料で頂けるには十分な感じでした。

「今日の冬の旅」、毎年企画されているようですので、またこちらを元に京都の特別公開を周るのも良いかもと思っています。

京セラ美術館で現代アートの龍をみる

今回、京セラ美術館にも立ち寄り、開催されていた展覧会「村上隆 もののけ 京都」も鑑賞しました。

村上隆さんといえば、このようなポップなお花のアートが有名ですが、

今回は「もののけ」がテーマということもあり、このように赤鬼さん・青鬼さんが迎えてくれたり

龍の絵もいくつか展示されていました。

一番上の絵は、亀?それとも西洋のドラゴンみたいなもの?という感じですが。
調べたところ、蜃(しん)という蜃気楼を作り出すと言われる霊獣で、竜の類とする説と巨大なハマグリとする説があり(ハマグリ??)、ここでは亀と蛇が合体した形で描かれているそうです。
3つ目の赤いトーンの龍の絵は、こういうタッチのものも描かれるんだなぁと思いました。

泉涌寺・雲龍院で龍と風神・雷神の襖絵を観ましたが、こちらにもポップな風神・雷神の絵がありました。

風神さんの方が撮れていませんでした・・・

京セラ美術館の日本庭園が、いい感じですごいことになっていました。

これから見に行く場合は、Casa Brutus 4月号のこの展覧会の特集記事を参照してから行かれると、背景など知れてより楽しく鑑賞することができるかと思います。
付録付きの紙の書籍の方はすぐ完売してしまったようですが、Kindleや楽天Koboなど電子書籍だとあります。

私が行った時は発売前・・・というか、Kindle Unlimitedに追加される前で事前に参照することができなかったのですが、前述の蜃気楼を作る霊獣・蜃のことは、こちらのCasa Brutusの記事で調べました。

400年前の龍の絵から、現代アートの龍の絵まで、色々な龍の絵が見れて満足な旅となりました。

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