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熊野三山ひとり旅~熊野速玉大社・神倉神社・熊野本宮大社~

こちらの記事で2泊3日の日程を掲載しましたが

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今回は2日目と3日目についてになります。

日程 時間 移動区間 移動手段 メモ
2日目 7:30ー8:11 紀伊勝浦駅ー神倉神社前 熊野御坊南海バス 紀伊勝浦から新宮はJRではなくバスで行き、最初の目的地の神倉神社近くで下車。
8:50ー9:10 神倉神社ー熊野速玉大社 徒歩  
9:30ー9:50 熊野速玉大社-新宮駅 徒歩 本宮大社へのバスの時間(10:54)まで時間があるため、熊野速玉大社前にバス停があるものの、一旦歩いて新宮駅まで行く。駅周辺のカフェなどで時間を潰す。
10:50ー11:48 新宮駅ー大斎原前 熊野御坊南海バス 熊野本宮大社の少し手前の大斎原前バス停で下車し、大斎原に参拝してから熊野本宮大社へ。参拝後はランチ。
13:25ー14:24 本宮大社前-新宮駅 熊野御坊南海バス  
15:04ー15:21 新宮駅ー紀伊勝浦駅 JR特急 くろしお
指定席
紀伊勝浦駅に戻るのに、JR鈍行やバスの選択肢もあったが、移動疲れして一番移動時間の短い全席指定席のJR特急くろしおに。
この後は、駅前の日帰り温泉施設「玉の湯」へ。宿泊先「ゲストハウスおと」の部屋で新宮で購入したサンマ姿寿司を食べた後、宿泊先のすぐ裏にある「うみまち食堂」で晩酌。
3日目 12:25ー16:12 紀伊勝浦駅ー名古屋駅  JR特急 南紀 指定席 この日は、天気が悪いこともあり、適当に紀伊勝浦の街をふらふら。
勝浦漁港にぎわい市場などでその日の晩酌用の総菜を調達したり、「めはり寿司ニ代目」で勝浦名物で昼飲みしたり。
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神倉神社

2日目は新宮市の熊野速玉大社・神倉神社・熊野本宮大社にお参りしました。
朝7:30に紀伊勝浦駅を出るバスに乗り、新宮市の方に向かいました。
紀伊勝浦駅から新宮駅までJRで行くことができますが、最初の目的地の神倉神社の近くのバス停で降りることができるので、バスにしました。

神倉神社前のバス停で降り、5分ほどで神倉神社の入口に到着します。

神倉神社は、熊野速玉大社の摂社になります。

手水舎がありますが、これから登る石段についての注意事項が書かれています。
そうなんです、今回参拝予定の神社の中で、神倉神社が一番難易度高いと思っていて、急角度の石段ということで雨の日であれば参拝はやめようと思っていました。

これがこれから登る石段です。
急登で迫力があります。

鳥居の前に自由に使える杖が置いてありますので、思わずお借りました。
登山の時にトレッキングポールを使うことがありますが、特に下りの時に助かるんですよね~

急な階段をひたすら登ります。

最初の方が急登で、途中からは少しなだらかになります。

かなり覚悟を決めて登り始めた石段ですが、10分ほどで境内に到着しました。

この石段を登ってでも見たかった景色がこちら

この大きな岩は、岩倉神社のご神体のゴトビキ岩です。
熊野の神様が最初に降臨されたと言われている岩で、「ゴトビキ」というのは、この地方の言葉で「ヒキガエル」という意味だそうです。
名前の通り、とてもどっしりとした風格があります。

山の中腹まで登ってきたため、新宮市市内を一望する絶景も見れます。

そして、事前に神倉神社の写真を見て、巨石はゴトビキ岩だけかと思っていたのですが、他にいくつもあったのでビックリ。

こちらの礼拝所から見た景色。

こんな山の上に、巨石がゴロゴロ・・・
本当に不思議で神聖な場所です。

どれくらい山の上かというと、こんな感じでちょこんと鎮座しています↓

参拝を終えて、また石段をくだり始ました。
登りよりも下りの方が慎重に・・・

そして、次に参拝した熊野速玉大社で見かけた看板で初めて知って驚いたのが、神倉神社で行われるお橙祭(おとうまつり)

2千人の男性が松明をもって、あの急な石段を駆け下りる!?
なんとカオスな・・・
キムタク夫妻や福山雅治さんなどがお忍びで見にきたそうで、日本各地で色々なお祭りがあるものの、有名芸能人がわざわざここに見にきたくなるお祭りだというのはすごく分かる。私もいつか見てみたいです。
とりあえずは映像で楽しみます。

熊野速玉大社

神倉神社から徒歩10分弱で熊野速玉大社に到着することができます。

朱塗りの建物が美しく、華やかな境内です。

本殿

熊野・熊野古道は世界遺産登録されているからか、とにかく外国人観光客が多く、熊野速玉大社も観光バスで訪れている高齢のヨーロッパ系観光客の方々がたくさん訪れていました。

立派な大きな梛の木

熊野三山では随所で八咫烏がまつられていたり、オブジェなどがありましすが、熊野速玉大社では拝殿の奥にあった置物に「あれは、八咫烏の剥製なの!?!?」と釘付けになりました。

もちろん剥製ではなく、黒光りしていることから、置物と思われます。
でも、八咫烏神社はありました。

摂社の神倉神社は、男性的な野性味溢れる感じでしたが、熊野速玉大社は優美さを感じさせる場所でした。

熊野本宮大社

次は熊野本宮大社へ向かうのですが、バスの本数が限られいて1時間半以上時間があったため、一旦新宮駅方面へ歩いて向かいました。

駅周辺には喫茶店もあまりなさそうだな・・・と思っているところ、道すがらにとてもオシャレで可愛いカフェがあったため、こちらに入ってみました。丹福というカフェです。

食べログ

★★★☆☆3.00…

なんと、モーニングメニューまであったので、そちらを注文しました。

宿で朝ごはんは食べてきたのですが、神倉神社の石段を登るという大仕事をした後だったため、良いカロリー補給になりました。
ゆっくり朝の時間を過ごすことができました。
JRもバスも本数が少なくて、何かと駅周辺で時間を潰すことが多くなりそうですが、新宮駅からも徒歩5分ほどですので、そういう時にオススメです。

そして、新宮駅から熊野本宮大社へ向かうバスに乗りました。
このバスが、熊野川に沿ってひたすらこのような山の中を1時間ほど走るのですが、

絶景スポットが多く、バスからの景色に飽きない路線でした。

こちらは南紀の石切場跡

ネットで「南紀の石切場跡」で検索しても、ほとんど何も情報が出てこないのですが、「なんだ、あれは!?」と釘付けになってしまうような迫力のある景色でした。

あとは、いくつも滝を見ることができます。

熊野本宮大社のバス停ではなく、少し手前の大斎原のバス停で下車しました。
大斎原は、元々、熊野本宮大社があった場所です。
大水害をきっかけ熊野本宮大社は現在の小高い場所に移されたのでした。

大斎原には熊野本宮大社方面から来る人が多いため、大斎原のバス停から行くルートは、穴場的な感じだと思います。
鳥居をくぐり

橋を渡っていきます。

うっそうとした森につながっており、ひとけが無くて、とても神聖な空気を感じました。
熊野本宮大社方面から大鳥居をくぐるルートはたくさんの人がいたため、大斎宮の神聖さを感じたい場合は、大鳥居と逆側から行くと良いかもしれません。

以前熊野本宮大社があった場所は広場となっており、この日は合気道の大会が行われていました。

このように神社があったそうです。

熊野本宮大社方面へ向かいます。
戸隠神社奥宮のような大きな杉並木。

大斎宮の大きな鳥居。一般的な鳥居の倍くらいありそうな大きさです。

遠くから見ても迫力があります。

熊野本宮大社に到着。

歴史を感じさせる荘厳な雰囲気の神社でした。

熊野本宮大社にも八咫烏の姿がありました。

こちらは八咫烏ポスト

この案内を見て、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社で八咫烏のマークが異なっていることを知りました。

参拝を終えたのは12時半くらいで、13:25の帰りのバスまで時間があったため、参道にある綺麗な施設内にある茶房珍重庵 本宮店にてお昼ごはんを食べていきました。

おそばが美味しいお店ということで、ざる蕎麦とめはり寿司のセットを注文しました。

お蕎麦は蕎麦の味が濃くてコシがあったし、初めて食べる めはり寿司も美味しかった!
めはり寿司はこちらの地方の名物ということで興味はあったものの、私は漬物が苦手で。あの独特の臭みと酸味がどうも。
めはり寿司は高菜の浅漬けでご飯を包んだもので、どうかな?食べれるかな??と心配しながら注文したのですが、美味しく頂けました。
冷たいご飯ではなく、暖かいご飯が包まれているのがとてもいいと思いました。

バスに乗り、1時間ほどかけて新宮駅に行き、JRに乗って紀伊勝浦駅に戻りました。

宿の近くの日帰り温泉に入った後、宿で新宮駅前の徐福寿司で購入した「さんま姿寿司」とビールで晩酌。

その後、宿泊した「ゲストハウス おと」のすぐ裏手にあり、同じオーナーさんが経営されている「うみまち食堂」に飲みに行きました。
こちらは昼間の外観

夜はさらに良い雰囲気でした。

マグロ漁などで浮き輪として使われていたビン玉を使った照明がとても素敵。

メニューはカウンターに並んでいるおばんざい以外に、いくつかお酒に合いそうなメニューがあります、

部屋でさんま姿寿司を食べてきているので(缶ビールも)、それほど食べれる訳ではないので、おばんざい4種盛りと、これは外せない本マグロ造りを注文しました。お酒も地酒など各種取り揃えられているので、春限定の太平洋など、2杯注文しました。

おばんざいは、アスパラや菜の花、筍など旬のものが揃っていました。
自然派食品のショップを運営されているだけに、農家さんから無農薬野菜などを仕入れられているようです。
麻婆豆腐も、私が作る時は豆板醤と花椒たっぷりの刺激的な濃いめのものを作ってしまいますが、優しいお味で日本酒にもとても合うものでした。
どれも美味しかったです。

そして本マグロ!

たっぷりの量で、前日はあまりマグロを食べれず消化不良な感じでしたが、こちらのマグロのおかげで那智勝浦でマグロ食べれた~という気になれました。
やっぱり名物だけにマグロがとても美味しいですね。スーパーのマグロのお刺身とは全く違う。
白身魚派でマグロは普段はほとんど食べなかったのですが、これ以降、マグロも食べるようになりました。

ちなみに、「ゲストハウスおと」に宿泊の場合は、リビングに下画像のようなメッセージがあり、事前に本マグロがあるかどうか分かります!

おばんざいもマグロ造りも予想よりもボリュームがあったため、かなりお腹いっぱいになり、満足でした。

「ゲストハウスおと」の真後ろにある「うみまち食堂」は、漁港や飲食店の建ち並ぶ大通りがある紀伊勝浦駅の表玄関的な出口とは反対方面にあり、周辺は住宅街で観光客がほとんどいないエリアにありますが、駅からは徒歩5分ほどで行くことができます。
カウンター席も多いので、1人でも居心地の良いお店です。

めはり寿司 二代目での昼飲みで締めくくり

3日目は朝から1日中雨ふりでした。
帰りの電車も12:25発のため、10時のチェックアウトまで宿にいて、その後は紀伊勝浦駅周辺を適当にふらふらしていました。

ただ、その日の晩酌のツマミを調達するという自分自身のミッションがありましたので、にぎわい漁港でサンマ姿寿司を調達したり

店頭で無人販売されている、駅前通りの水産トバヤマで200円のまぐろフライを購入しました。

こちら、まぐろフライやお刺身が全て200円で激安!!

そうこうしているうちに11時になったため、めはり寿司 二代目にランチに行きました。

主なメニュー

この中から、事前に決めていた二代目定食を注文しました。
めはり寿司2つ、マグロのお造り、マグロ丼、串カツ3本、お味噌汁、香物がセットで1600円というとてもお得な定食です。

お酒が進む内容ですので、まずはビールを注文した後に、日本酒も注文しました。

価格的に0.5合かと思いきや、立派な器になみなみと1合と思われる量が注がれて、ひゃ~嬉し~とテンション上がりました。
めはり寿司、串カツ、マグロ、どれも美味しくて、最高な昼飲みで良い旅の締めくくりとなりました。

熊野旅まとめ

昔から行ってみたかった熊野三山に行けて、そして無事、予定通り三社とも周ることができて大満足でした。
今年は世界遺産20周年記念ということで、各社で記念の御朱印紙が用意されていて、これらが揃ったのも嬉しい。

神倉神社は、金龍の絵でやたらカッコいいです。
これは、神倉神社の前述のお橙祭で、2000人の男性が松明を持って一気に石段を駆け下りる様が下り龍のように見えるため、このような絵柄になっているようです。

神倉神社の急な石段は、雨の日は滑りやすくて地元の人は近づかない・・・というのを見かけたので、天候によっては予定変更か中止しようと思っていましたが、三社巡りする1-2日目は天候に恵まれて予定通り実行できたので良かったです。あと、神倉神社以外に、熊野那智大社&那智の滝も健脚向けなコースだったため、三社巡りは足腰が丈夫なうちに行っておくべきだな~と感じました。

古代、全国各地から、上皇から庶民にいたるまで多くの人が熊野古道を歩き熊野詣をしたというのも納得できる、聖地と呼ばれるのにふさわしい場所でした。

熊野三山巡りを動画にまとめました(半分以上が那智の滝の動画ですが・・・)

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