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雨の乗鞍高原ひとり旅④ ~3日目 乗鞍ご来光バス~

ずっと雨だと思っていた乗鞍高原の滞在ですが、
3日目最終日は雨ではなく曇りになりそうな
天気予報になったため、やっぱり、せっかくなら、
乗鞍岳に行きたい!と思い、急遽、
朝の4:10時に乗鞍高原観光センターを
出発するご来光バスに乗ることにしました。
ご来光の時間に合わせて、7月8月は
3:30、3:40と早くなるようです。

3時という、早朝というより、
夜更かしして寝る時間とも言える時間に
起きて準備して、宿から徒歩10分ほどの
乗鞍高原センターに向かいました。

宿の近くの道は、1日目の時に書いたように、
山の中!という道です。
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まだ真っ暗だというのに、1人で大丈夫か
ちょっとドキドキしていました・・・
防犯的にというより、オバケが怖い(笑)

実際は近くの宿からご来光バスに
乗るためのバスが出ていたりで、
人の気配が全くないという訳では
なかったので、大丈夫でした。
小走りにはなりましたが・・・

乗鞍高原場観光センターに到着すると、
ほとんどひと気の無かった道中と違い、
バスのスタッフの方たちも
観光客の人もたくさんいました。

予約制ではないので、当日、
何人のお客さんが集まるか分からないところ、
全員のお客さんが乗れるように、
こんな時間なのに、何人もの運転手さん達が
待機してくれていいるようでした。
ご苦労様です。

バスを待っている間、素晴らしい星空が
見えていることに気づきました。
ここ数年で見た中で一番綺麗な星空で
感激しました。
晴れているようです。

だけど、バス乗り場では、
「頂上付近は視界不良との連絡がきております。
ご来光が見えない可能性がありますので
ご了承ください」とのアナウンス・・・

でも、状況が変わる可能性もいくらでもあるし、
という期待か、それを聞いても去る人は
いなかったと思います。
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50分ほどの乗車で、5時頃に乗鞍岳山頂付近に
到着します。

下車できるバス停は、「肩の小屋口」
「標高2716m」「畳平」。

バス社内のアナウンスでは、畳平では
ご来光を見ることはできず、
ご来光を見る場合は、「肩の小屋口」
「標高2716m」で下車してください、とのこと。
畳平バスターミナルで降りるつもりだったのですが、
ご来光バスに乗ることは前日急遽決めたため
下調べ不足でした

とりあえず、ほとんどの方が下車した
「標高2716m」バス停で下車しました。

ユニークな名前のバス停ですが、
どうやら、ご来光バス専用のバス停で、
日本一高い場所にあるバス停になるらしいです。

そして、山頂付近は本当に天候不良で、
バス停降りると真っ白の世界。

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冷たい強風が吹きすさび、辺り一面真っ白で
地面以外は何も見えず、ほんと、
火星かどこか違う星にでも放り込まれたよう。
かなり寒くて、ここでご来光が見える
5時半まで30分ほど待つのか・・・
そして、全くご来光が見える感じもなし・・・
バスから降りた何十人もの人たちが、
呆然としてる感じでした(^^;

やがて、一部の人たちが下の方に動き出したので、
なんとなく後について行ってみると、
道路の壁にずら~っと人が並んでいました。
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ここだと、風が避けられました。

ご来光の時間5時半になっても、
特に状況は変わらず
若干明るくなったような気もしなくない。

もう無理だと分かったのですが、
ご来光バスの折りかえしピックアップ時間
までは30分ほどあったため、
ずっとこの寒い中で待っているのも・・・と思い、
畳平バスターミナルまで行くことにしました。

恐らく徒歩15分ほどでは行けると思ったのですが、
何せ一面真っ白過ぎて、何がどこにあるのか、
全く分からない。
Google Mapを頼って、それらしき道を歩いてみました。
同じ「標高2716m」バス停付近で
帰りのバスを待つ人がほとんどのようで、
私のように移動する人はあまりおらず、
前にカップルが歩いているくらいで
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途中不安にはなりましたが、
駐車場の係の人に聞いたりして、
なんとか畳平バスターミナルに辿り着きました。
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途中、濃霧の中に明かりが見えて、
山荘をバスターミナルだと思ってしまったくらい、
かなり近くまで行かないと分からないのでした。

晴れているとこんな景色だし、

バスターミナル1

どこにいても、このようにバスターミナルが
見えるものだと思っていました。
バスターミナル2

改めて、天候不良・視界不良の時は
登山はするべきではないなと思いました

無事、帰りのバスに乗り
(ご来光バスの折り返しに乗らなくても、
7時以降から出ている定期バスにも乗ることができます)

少し下ると、やはり下界は晴れていて、
行きはまだ真っ暗で何も見えなかったのですが、
近くの山々の綺麗な景色を見ることができました。
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P1010506
P1010512

そのため、やっぱり、早起きして
ご来光バスに乗って良かったなと思いました。

乗鞍高原観光センターから往復2800円という
バス代を払って、強風が吹き荒れて、
数メートル先のものも見えないような
濃霧で真っ白の、極寒の荒野のような場所で
1時間途方にくれただだけって、
なんてシュールな体験なのって思っていたのですが、
帰りのこの景色は、ご来光バスに乗らず、
宿で朝ご飯食べてそのまま帰っていたら、
見えなかった景色なので

乗鞍高原バスターミナルに戻ってきたら、
3日目にして、初めて乗鞍岳が見えました!
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やっぱり、その土地の”主”的な”カリスマ”的な
お山が見えるとテンション上がります。
高い山にはたいがい山岳信仰がありますが、
それも理解できます。

7時過ぎに宿に戻ってきたため、

7時半からの朝食の時間にも間に合いました。

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そして、乗鞍高原観光センター9時半発の
バスに乗って帰路につきました。

1日目2日目はずっと雨で乗鞍高原は閑散としていましたが、
3日目に晴れた途端、登山者とサイクリストが溢れていて、
活気のある高原リゾートだと分かりました。

そして、やっぱり温泉がとても良かった!
ずっといると鼻が慣れてくるけど、
乗鞍高原のバス停に下りた瞬間から
温泉の硫黄臭が漂ってきて、予想以上の温泉地でした。
また、乗鞍岳のご来光&登山はリベンジしたいと
思っています。
→翌年、岐阜県側(平湯温泉側)からですがリベンジしました! ↓↓

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