ずっと雨だと思っていた乗鞍高原の滞在ですが、
3日目最終日は雨ではなく曇りになりそうな
天気予報になったため、やっぱり、せっかくなら、
乗鞍岳に行きたい!と思い、急遽、
朝の4:10時に乗鞍高原観光センターを
出発するご来光バスに乗ることにしました。
ご来光の時間に合わせて、7月8月は
3:30、3:40と早くなるようです。
3時という、早朝というより、
夜更かしして寝る時間とも言える時間に
起きて準備して、宿から徒歩10分ほどの
乗鞍高原センターに向かいました。
宿の近くの道は、1日目の時に書いたように、
山の中!という道です。
まだ真っ暗だというのに、1人で大丈夫か
ちょっとドキドキしていました・・・
防犯的にというより、オバケが怖い(笑)
実際は近くの宿からご来光バスに
乗るためのバスが出ていたりで、
人の気配が全くないという訳では
なかったので、大丈夫でした。
小走りにはなりましたが・・・
乗鞍高原場観光センターに到着すると、
ほとんどひと気の無かった道中と違い、
バスのスタッフの方たちも
観光客の人もたくさんいました。
予約制ではないので、当日、
何人のお客さんが集まるか分からないところ、
全員のお客さんが乗れるように、
こんな時間なのに、何人もの運転手さん達が
待機してくれていいるようでした。
ご苦労様です。
バスを待っている間、素晴らしい星空が
見えていることに気づきました。
ここ数年で見た中で一番綺麗な星空で
感激しました。
晴れているようです。
だけど、バス乗り場では、
「頂上付近は視界不良との連絡がきております。
ご来光が見えない可能性がありますので
ご了承ください」とのアナウンス・・・
でも、状況が変わる可能性もいくらでもあるし、
という期待か、それを聞いても去る人は
いなかったと思います。
50分ほどの乗車で、5時頃に乗鞍岳山頂付近に
到着します。
下車できるバス停は、「肩の小屋口」
「標高2716m」「畳平」。
バス社内のアナウンスでは、畳平では
ご来光を見ることはできず、
ご来光を見る場合は、「肩の小屋口」
「標高2716m」で下車してください、とのこと。
畳平バスターミナルで降りるつもりだったのですが、
ご来光バスに乗ることは前日急遽決めたため
下調べ不足でした
とりあえず、ほとんどの方が下車した
「標高2716m」バス停で下車しました。
ユニークな名前のバス停ですが、
どうやら、ご来光バス専用のバス停で、
日本一高い場所にあるバス停になるらしいです。
そして、山頂付近は本当に天候不良で、
バス停降りると真っ白の世界。
冷たい強風が吹きすさび、辺り一面真っ白で
地面以外は何も見えず、ほんと、
火星かどこか違う星にでも放り込まれたよう。
かなり寒くて、ここでご来光が見える
5時半まで30分ほど待つのか・・・
そして、全くご来光が見える感じもなし・・・
バスから降りた何十人もの人たちが、
呆然としてる感じでした(^^;
やがて、一部の人たちが下の方に動き出したので、
なんとなく後について行ってみると、
道路の壁にずら~っと人が並んでいました。
ここだと、風が避けられました。
ご来光の時間5時半になっても、
特に状況は変わらず
若干明るくなったような気もしなくない。
もう無理だと分かったのですが、
ご来光バスの折りかえしピックアップ時間
までは30分ほどあったため、
ずっとこの寒い中で待っているのも・・・と思い、
畳平バスターミナルまで行くことにしました。
恐らく徒歩15分ほどでは行けると思ったのですが、
何せ一面真っ白過ぎて、何がどこにあるのか、
全く分からない。
Google Mapを頼って、それらしき道を歩いてみました。
同じ「標高2716m」バス停付近で
帰りのバスを待つ人がほとんどのようで、
私のように移動する人はあまりおらず、
前にカップルが歩いているくらいで
途中不安にはなりましたが、
駐車場の係の人に聞いたりして、
なんとか畳平バスターミナルに辿り着きました。
途中、濃霧の中に明かりが見えて、
山荘をバスターミナルだと思ってしまったくらい、
かなり近くまで行かないと分からないのでした。
晴れているとこんな景色だし、
どこにいても、このようにバスターミナルが
見えるものだと思っていました。
改めて、天候不良・視界不良の時は
登山はするべきではないなと思いました
無事、帰りのバスに乗り
(ご来光バスの折り返しに乗らなくても、
7時以降から出ている定期バスにも乗ることができます)
少し下ると、やはり下界は晴れていて、
行きはまだ真っ暗で何も見えなかったのですが、
近くの山々の綺麗な景色を見ることができました。
そのため、やっぱり、早起きして
ご来光バスに乗って良かったなと思いました。
乗鞍高原観光センターから往復2800円という
バス代を払って、強風が吹き荒れて、
数メートル先のものも見えないような
濃霧で真っ白の、極寒の荒野のような場所で
1時間途方にくれただだけって、
なんてシュールな体験なのって思っていたのですが、
帰りのこの景色は、ご来光バスに乗らず、
宿で朝ご飯食べてそのまま帰っていたら、
見えなかった景色なので
乗鞍高原バスターミナルに戻ってきたら、
3日目にして、初めて乗鞍岳が見えました!
やっぱり、その土地の”主”的な”カリスマ”的な
お山が見えるとテンション上がります。
高い山にはたいがい山岳信仰がありますが、
それも理解できます。
7時過ぎに宿に戻ってきたため、
7時半からの朝食の時間にも間に合いました。
そして、乗鞍高原観光センター9時半発の
バスに乗って帰路につきました。
1日目2日目はずっと雨で乗鞍高原は閑散としていましたが、
3日目に晴れた途端、登山者とサイクリストが溢れていて、
活気のある高原リゾートだと分かりました。
そして、やっぱり温泉がとても良かった!
ずっといると鼻が慣れてくるけど、
乗鞍高原のバス停に下りた瞬間から
温泉の硫黄臭が漂ってきて、予想以上の温泉地でした。
また、乗鞍岳のご来光&登山はリベンジしたいと
思っています。
→翌年、岐阜県側(平湯温泉側)からですがリベンジしました! ↓↓
去年の9月の連休、台風接近により天気が悪いと分かっていながら、せっかく良い宿の予約を取っているのだからと旅行を決行して、結局、真っ白で何も見えなくて、寒くて強い風が吹き荒れるこの世の果てと思われる世界を経験しただけに終わった乗鞍ご来光バスで[…]
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