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戸隠・白馬ひとり旅②~木登り熊さんに遭遇・戸隠五社巡り~

今回の2泊3日の戸隠・白馬ひとり旅の日程と移動手段は下記にまとめています。

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1日目は、JR特急にて長野市まで向かい、長野駅からバスで約1時間ほどの戸隠で、戸隠神社の五社巡りをしました。

松本・穂高までは何回か行っていますが、それより北の長野市は約25年ぶりです。その際は車で行ったため、鉄道では初めてでした。
千曲市の標高500m前後の山腹に位置する姨捨(おばすて)駅からの眺望は「日本三大車窓」と言われているそうで、確かにこの辺りからしばらく山の上から田園風景を望む形で電車が走り抜け、絶景でした。

長野は25年くらいぶりなものの、長野駅ははじめて。

こちらの駅ビルは新しくてとても綺麗でした。
夕ご飯もお世話になることになります。

長野駅からはアルピコ交通バスの戸隠線に乗ります。
戸隠までは1時間ほどで、長野市街地を抜けると、標高1000m以上の戸隠高原に向けて山道に入りますが、バス自体は一般的な路線バスの車両でした。

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戸隠五社巡り

戸隠散策では、地元の方が運営されている、こちらの「戸隠観光なび」のサイトが詳しくてとても役立ちました。

戸隠神社の回り方 歩いて回る五社巡り ルートや距離、所要時間

こちらによると、多くの観光客が奥社だけ、または中社と奥社だけを参拝して帰ってしまうけれども、でも、せっかく戸隠に来たなら、戸隠神社を構成する五社すべてを回らないともったいないとのことで、ぜひ五社巡りをしたいと思いました。
宝光社(ほうこうしゃ)から火之御子社(ひのみこしゃ)までの神道(かんみち)の「神さびた雰囲気」というのもとてもひかれました。これにより、貴重な体験をすることになるのですが・・・

まず、五社の位置関係と距離は下図になっています。

「戸隠観光なび」によると、全て歩いた場合の所要時間は下記になります。

今回、一番早い名古屋発の特急に乗っても、長野駅着は10時頃で、そこからバスに乗り戸隠に到着したのは11:40頃でスタート時間が遅いことと、標高1000m以上で平地よりは涼しいとはいえ、真夏で晴れた日では歩いているとかなり暑くなるだろうから無理はしないでおこうと、中社→奥社へはバスで移動することにしました。

あとは、宝光社と火之御子社をカットし、中社で最初にバスを下車して、中社→奥社の区間を40分歩くコースとの天秤になりましたが、五社巡りを優先して、中社→奥社はバス移動のコースにしました。
戸隠は長野市街と比較すると大分涼しかったのですが、それでも動いたり陽にあたったりすると暑く、うーっすらと頭痛がするような軽い熱中症気味になったので、やっぱり無理しなくて良かったなと思いました。
もっと涼しい季節なら全て歩いても問題ないと思いますが。

宝光社(ほうこうしゃ)

そのため、バスを「戸隠宝光社」バス停で下車しました。
下車して駐車場方面へ少し歩くとすぐに宝光社へ登る階段があります。

奥社へは長い階段を登っていくイメージがありましたが、摂社でも同じ形式ですか・・・と面食らったものの、頑張って登りました。
登り終えると社殿があります。

社殿で参拝した後は、社殿向かって左手側にある授与所で御朱印を頂きました、
その後、火之御子社(ひのみこしゃ)へ向かうべく、社殿向かって右側にある神道入り口より神道を歩き始めました。

「神さびた道」という表現が合います。

火之御子社に向かう途中に、神道(かんみち)を通らないと見ることのできない観光スポットである伏拝所(ふしおがみしょ)があります。
その昔、「御正体(みしょうたい)」が飛来し、集まった群衆の中の女の子にのり移り、宝光社の創建を指示した場所とのこと。

確かにこの木だけ枝ぶりが特徴的で圧倒的なオーラを放っているので、その「御正体(みしょうたい)」とやらが飛んできてもおかしくない感じの場所です。

火之御子社(ひのみこしゃ)

10分ほど歩いて、火之御子社(ひのみこしゃ)に到着です。
「戸隠観光なび」の記事に、下記の通り、この神社の手水舎が分かりづらいと書いてあったことを思い出し、階段を降りて下記赤丸の手水舎へ行きました。

手を洗っていたところ、前方から「バキッ、バキッ」とすごい音がするので、顔を上げたところ・・・
なんと、社殿横の立派な夫婦杉で熊さんが木登りしていました。
木登り中の写真撮っていないのでイメージです ↓

なんでヒョウかというと、LINEアプリ使って画像加工したので、LINEスタンプに熊の全身のものが無かったのと、色の似ているゴリラを使おうとしたところ、色が同化して見づらかったからです・・・

かなりビックリしたのですが、熊も私に気づいて、5秒間ほど見つめ合ってしまいました。
前出の画像の通り、私は石段の下の手水舎にいたので、熊から見たら、私の胸あたりから上しか見えず、あれはニンゲンなのか何なのか?と見定めていたのではと思います。
「ヤベェ、ありゃニンゲンだ。」と分かったみたいで、すごい勢いで木を降り始めました。
ここでiPhoneのカメラを構えてやっと撮れたのですが、既に下り終わって黒い一部だけ見えてます↓

その後、森の中へ去っていったのですが、ここは間違えて動画になっていました💦

動画のサムネイルが森の中に去っていく熊になっています(屋根の下あたり)

急いで木を降りて、こちらに向かってくるという可能性もあったと思いますが、熊が逃げる体勢だというのが伝わってきたのと、実際は10m以上離れていたので万が一こちらに向かってきたら、それが分かった時点で走って逃げれる距離だったので、じ~~っと見てしまいました。

登山をやっていたこともあり、熊は元々臆病な生き物で、人間も怖くて会いたくないと思っているので、熊鈴を持って自分の存在を知らせることが有効ということは知っていました。
慌てて逃げて行くのを見て、やっぱり熊は人間には会いたくないんだなと思いました。
熊が人間を襲おうと積極的に攻撃してくることは無くて、人間の方が熊の生活圏にお邪魔していてひょっこり出くわしてしまうことはあると思います。その際に焦って大騒ぎして熊を刺激してしまうと、防御反応で熊も攻撃せざるを得ない状況になってしまうので、やっぱり何食わぬ顔で静かにその場を離れるのが良いのだと思います。

そして、「戸隠観光なび」に「念のため熊鈴があると安心」と書いてあって、また大げさな~と思いつつ、登山道具として持っていたので、バッグに付けて歩いていたのですが、やっぱり熊鈴は必要ですね。
本当に熊に遭遇したので、その後の山道はちょっと不安にもなりましたが、熊鈴があれば大丈夫という安心感はありました。

熊鈴は数百円から買えるので、お持ちになることをオススメします。
私も好日山荘で適当に600円くらいで買ったものなので、今回を機にもっと良い物を買おうかなぁと思っています。


[2023年6月追記]

その後、上に掲載した東京ベルの森の鈴に買いかえて、また戸隠神社へ行きました。この熊鈴のおすすめポイントや音の動画(たまたま音が入ったものですが・・・)もあります↓

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また、「戸隠 熊」などで検索してこちらのブログにたどり着き、熊の出没が心配になってしまった場合は、こちらの最新記事のように奥社だけの参拝だと、人が多いので安心かもしれません。
自分で行っていないので下手におすすめはできないのですが、中社から奥社までの道も多くの人たちが歩いているようでしたので、中社と奥社を周るというのも良いかもしれません。

でも、戸隠で熊に遭遇することはあっても、人が襲われたという話は見かけたことがありません。この2021年に戸隠に訪れた際も、行きのバスで運転手さんが「戸隠の熊は人に慣れていてとてもフレンドリーです」とアナウンスされていました。
最近、熊が人を襲ったニュースがいくつかありましたが、いずれも北海道に生息するヒグマの話で、本州に生息するツキノワグマは臆病な性格だと言われています。

中社

火之御子社参拝の後はまた神道に戻り、中社へ向かいました。
この道中は、山道部分は少しで、大部分を住宅街を進む形です。
分かりづらいので、「戸隠観光なび」の詳しい案内がとても役立ちました。

戸隠古道を歩こう⑤!神道(かんみち) 火之御子社から中社まで

今までの二社と違い、中社には観光客がたくさんいました。周囲に蕎麦屋やお土産店も多数立ち並んでいて、戸隠で一番にぎやかなエリアです。

 

社殿の隣に滝がありました。

立派な三本杉。

中社の参拝を終えたら、中社前のバス停からバスで奥社に向かいました。

九頭龍社・奥社

時間をセーブするために、昼食はコンビニで買ったパンで適当にパパっと済ますことも考えていましたが、中社から1本早いバス乗れたことにより余裕ができたので、「戸隠奥社入口」のバス停で降りた後、近くの「奥社の茶屋」に入って戸隠蕎麦を食べました。

茶屋といっても、とてもスタイリッシュな店内

おひとり様も何名かいて、1人でも入りやすかったです。

戸隠蕎麦、初めて食べましたが、コシがあってとても美味しかった!

ここから奥社までは往復90分、しかも山を登る形になるため、お酒を頼めなかったのが残念・・・
朝早いスタートなら、ひと登り終えて一杯ってできるのですけどね。

奥社への参道は、最初は爽やかな高原の遊歩道のような道でした。

随神門から奥が、有名な杉並木になります。

門をくぐると、がらっと雰囲気が変ります。
おお、これこれ~、戸隠神社のイメージ~
両脇にずらっと並ぶ杉の大木が圧巻です。

途中からはひたすら階段を上ります・・・
真夏だし、なかなかキツいです。

階段を登り終えると、九頭龍社と奥社にたどり着きます。

九頭龍社

奥社

それほど広い場所ではなく、全体としては下記のようになっています。
左手前が九頭龍社で、右手奥が奥社。授与所より見たところです。

授与所で御朱印を頂いて、これで五社全てが揃いました。

火之御子社は無人のため、宝光社か中社で頂きます。
参拝前に頂くことはできないため、私は中社の方で頂きました。
御朱印張を持って行ったのですが、コロナ対策のため、御朱印張への直接記入はしておらず、半紙のみの対応だったことが残念・・・

授与所社では、御朱印帳の他に、おみくじを引きました。
数え年を伝えます。

説明を読むと、神職の方が祝詞を唱えながら、数え年と性別を告げて引いているということで、リアルな知り合いの方で私と同い年の女性は上のおみくじを参考に・・・

参拝が終わったら、階段をくだり、また杉並木の参道を戻ります。

奥社入口のバス停からバスに乗り、長野市内へ戻りました。

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善光寺

予定よりも前倒しで進み時間の余裕もできたので、長野駅⇔戸隠のバスは善光寺近くも通るので、下車して善光寺にも少し立ち寄りました。

善光寺には行ったことあるから今回は時間も無さそうだしいいかなと思っていたのですが、来た事あるといっても25年くらい前だし(年を取るのは早い…)、行きのバスに乗っていて、善光寺が近づくにつれてレトロな建物も増えテンションの高くなる街並みに、やっぱり善光寺を中心にした街なんだなぁと実感して寄ってみたくなったのでした。

「あれが有名な山門ね。立派だわぁ」と思っていたら、山門はこの奥に見える建物で、こちらは仁王門でした。

仁王門をくぐると、山門まで門前町が広がります。

山門

本堂

本堂の中には入らず、入口で参拝だけして、ささっと見て帰ってきましたが、善光寺の雰囲気に触れられて満足でした。

宿泊はドーミーイン長野

善光寺から路線バスに乗って長野駅に戻り、本日のお宿、ドーミーイン長野にチェックインしました。

夕食は長野駅駅ビルの「みよ田」で

戸隠五社巡りから戻り、ホテルの温泉大浴場で汗を流してのんびりした後、夕食に向かいました。
長野駅の駅ビルMIDORI長野内にある「そば処 みよ田 長野本店」へ。

「みよ田」と言えば、松本で行列過ぎて入店を諦めた「みよ田」!?

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松本店と長野店の関係が調べきれなかったのですが、長野店も松本店ほどないにしろ、食べログがかなり高得点で評判良さそうです。
そして、駅ビルという立地がとても便利。同じフロアに「信州蕎麦の草笛」さんや駒ケ根のソースカツ丼の有名店「明治亭 長野店」もあって、長野駅、とても使い勝手が良いですね。
カツはやっぱり味噌でないと!派でソースは論外だと思っていたのですが、明治亭の駒ケ根本店でソースカツ丼食べて美味しくてビックリしたのでした。

メニューは善光寺御膳を注文しました。

お隣の席のオジサマのように、単品料理をちょこちょこ注文しながらしっぽり日本酒飲んで、最後にお蕎麦で〆る・・・という大人の飲み方もしたかったのですが、旅館の夕食風で、ジェラートまで付いてくるというお得さにひかれてしまったのでした💦
それぞれ単品でも注文できますが、こうやって定食風に一度に給仕することによって、単品注文するより安い価格設定になっているのだと思います。

日本酒ももちろん注文しました。
アテのフグかハモか忘れてしまいまいましたが白身魚の炙りもとても美味しかったです。

店内はおひとり様も多くて、1人でふらっと入れる雰囲気もとても良かったです。
グループもいるのですが、私の案内されたカウンターのあるスペースは、テーブル席含め、ほぼおひとり様で占められていて、おひとり様に優しいお店だと感じました。

長野旅1日目。
名古屋→長野 3時間、長野駅⇔戸隠 往復2時間と移動時間がすごく長い上に、暑い中での戸隠散策でなかなか疲れましたが、念願の戸隠に行けて美味しいお蕎麦も昼夜食べれて、大満足でした。
そして、戸隠五社巡りにして神道を歩くことによって、木登り熊さんに遭遇という貴重な体験もできて、忘れられない日になりそうです。


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