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伊勢神宮特別参拝ひとり旅①~特別参拝と神馬牽参~

6/10(金)~6/11(土)と1泊2日で伊勢の方に行って来ました。
伊勢は名古屋からは電車で1時間15分ほどでそれほど遠くはなく、昔はよく行っていたのですが、今回は確認したところ約8年ぶり。
このブログを始めたのが4年前からなので(途中無料ブログからワードプレスにお引越ししていますが、記事は引き継いでいます)、どうりでまだ一度も伊勢のことについて書いていない。

今回は、この旅のメインイベントの伊勢神宮の特別参拝(御垣内参拝)と、行きの電車の中で知って急遽見学して大感激だった、神馬牽参(しんめけんざん)について綴りたいと思います。

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特別参拝(御垣内参拝)

特別参拝(御垣内参拝)とは?

特別参拝、正式参拝、御垣内参拝などと言われますが、通常の参拝は御帳(みとばり)と言われる白い布で仕切られたところの手前で行いますが、特別参拝(御垣内参拝)は、御垣内と言われる御帳(みとばり)の白い布の奥にある場所で参拝します。
外宮の御帳(みとばり)


内宮の御帳(みとばり)

伊勢神宮に行った人なら分かると思いますが、参拝する場所の横から御垣内の様子を見ることができ、神職さんに案内された正装の人たちが数人で参拝していて、「あの人たちは有名人なの??」と思ったことがあると思います。

実は、特別参拝(御垣内参拝)はそれほど難しい条件はなく、一定の条件を満たせば誰でも参拝することができます。
一度体験した後は、せっかく伊勢神宮に行ったのなら御垣内参拝でと思い、直近で行った2回は特別参拝で参拝しています。

特別参拝(御垣内参拝)の申し込み

特別参拝(御垣内参拝)をするには参宮章をいただく必要があり、下記2つの方法があります。

①式年遷宮への寄付をする

伊勢神宮では式年遷宮と言われる、20年に一度の敷地移動と建て替えを行いますが、この遷宮のための寄付をすると参宮章がいただけます。私は、今回は外宮で寄付金をお納めし、参宮章を頂きました。

外宮、内宮共に、正宮に行くまでに祈禱受け付けやお守りやお札を授与する場所がありますが、こちらに「御造営資金寄付」を受け付けていますので申し出をします。

このときに気を付けないといけないのは、「遷宮への寄付をさせていただきたい」と申し出をすることが必要で、「特別参拝がしたいのですが」と申し出ないことです。
特別参拝をしたいと言うと、「そのようなことは受け付けしていない」と回答されたり、失礼にあたるようです。

私の隣の窓口で申し込みをしていた男性も、服装などは念入りに整えてきていたようでしたが、「正式参拝をしたいのですが」と申し出をしていて、「おぬし、下調べが足りないな」と思っていました(笑)

金額は正式に定められてはいないようですが、2000円からとも言われているようです。
私は3000円お納めしました。

②伊勢神宮崇敬会に入会する

もう一つは伊勢神宮崇敬会に入会し、会員になること。
会員ランクによって特典が異なってきます。

会員・・・年会費3000円。御垣内参拝は1回限り有効。
正会員…年会費5000円。御垣内参拝は1年間有効。
賛助会員…年会費1万円。御垣内参拝は1年間有効。

詳細はHPにあります。
👉会員のご案内|伊勢神宮崇敬会 (jingukaikan.jp)

私は過去2回はいずれも伊勢神宮崇敬会の会員特典による参宮章で御垣内参拝をしました。
遷宮前後の年で、そのときは遷宮への寄付は受け付けておらず、伊勢神宮崇敬会の会員になること一択だった記憶です。
当時は、現在のようにクレジット決算で申し込みをすることができず、振り込みで少し時間がかかることから、内宮近くの神宮会館へ立ち寄って伊勢神宮崇敬会の申し込みをしました。
その場で仮の会員証が発行され、参宮章をいただくことができました。

今回、伊勢神宮崇敬会の会員の申し込みをするには時間が少し足りなかったこともあり、遷宮への寄付の方を選択しましたが、どちらも経験した結果、やはり伊勢神宮崇敬会の会員になる方が正式な方法かなとも思いました。
年会費3000円の会員でも参加できる行事がいくつかあり、特別参拝(御垣内参拝)以外の特典も受けられます。

外宮で遷宮への寄付を申し出した際に、黒いジャケットを着る前で、足元もスニーカーからパンプスに履き替える前だったため、受付の神職さんに「ジャケットは持っていますか?その恰好ではちょっと…」と心配されたり、「御垣内参拝はお祓いではありません。個人のお願いをする場でもありません。」と説明されたり、きっと「特別参拝しちゃったら、なんかすっごいイイこと起っちゃうんじゃない?」と興味本位的に参拝しようとしてる人に思われたのかも…
ネットで、1000円ほどの寄付金で普段着でふらっと特別参拝しようとする人がいるということを神職の方が話されていたという話も見かけましたので、その類だと思われたのかも。
6月上旬とはいえ、晴れていて夏の気候だったため、直前までジャケットを着なかったのですが、遷宮の寄付を収めるときから参拝するときと同じ服装をしていた方が良いかもしれません。

服装は必ず正装で

特別参拝(御垣内参拝)で事前に一番悩むところが服装です。
フォーマルな服装であることがマストで、受け付け時にそぐわないと判断されると参拝を断られます。

伊勢神宮崇敬会のHPの「よくあるお問い合わせ」にも、「御垣内参拝(特別参拝)の服装を教えてください」という質問に対して、「男性は背広・ネクタイ、女性はスーツ等フォーマルな服装でお願いします。」という回答になっています。
こちらでは服装例がイラスト入りで説明されています。
👉よくあるお問合せ|伊勢神宮崇敬会 (jingukaikan.jp)

礼服であれば何も問題ないのですが、特別参拝以外にも摂社や他の神社を周ったり、外宮参道や内宮のおはらい横丁でカフェやグルメを楽しんだりもするので、1日中礼服で動き回るのは避けたいのですよね・・・
そのため、私の場合はいつも「普段着だけど、それらしく見えるもの」がコーディネートのほとんどを占めていたりします。

今回含め過去2回とも、服装NGにはならず無事参拝できたのですが、参考までに今回の服装を掲載します。

黒のジャケットは礼服のもので、それ以外は普段着です。
御垣内参拝(特別参拝)のときだけこの服装で、あとはジャケットは脱いで、靴をスニーカーに履き替えて、こんな感じです↓

この格好で遷宮への寄付を申し出したので、受け付けの神職さんに「ジャケット持ってきていますか?」と心配されてしまったのですよね💦

靴を持ち歩くのは少し大変ですが、伊勢神宮の玉砂利を歩くにはいくらヒールがフラットでもパンプスだと大変なんですよねぇ。特に、外宮の多賀宮は98段の石階段があるのでスニーカーじゃないとつらい。

上の画像のニットでは胸元が空きすぎではないのか?ということが事前にすごく心配でした。
出発日の朝に気付いて、他にないか探したのですが、ベーシックな色味でもっと胸元が詰まったものはTシャツだったりで、さすがにTシャツだと分かったら断られるかもと思い、このニットのまま行ったのでした。

結果、無事参拝できましたが、受け付けされる神職さんの判断によるので、はっきりとした規定は無いようです。
ネットでは、女性のパンツスーツはNGというのも見かけましたが、内宮で一緒に御垣内参拝を案内された女性はグレーのパンツスーツでした。
その人なりに正装してきたことが伝わる服装であれば大丈夫なのではと思っています。

特別参拝(御垣内参拝)の流れ

特別参拝(御垣内参拝)の申し込みは、内宮、外宮ともに、正宮の向かって左手側にある、神職の方がいらっしゃる南宿衛屋にて参宮章を提示します。
以前は、自分で名前と住所を記入していたと思いますが、コロナ対応なのか自分で記入することはなく、神職の方に「何県から来られましたか?」ときかれ、神職の方が県名を記入されていました。

その後は、神職の方の案内に従って御垣内入口前に立ち、神主さんからお祓いを受け、神主さんの後に続いて御垣内内に入ります。
参拝する位置や参拝方法、タイミングも神主さんより指示して頂けます。
以前、御垣内参拝をした際は、いずれも私1人だけだったのですが、今回は外宮、内宮ともに他の方々と一緒の案内でした。
外宮では1組のご夫婦と同じ案内となり、ご夫婦が二礼二拍手の参拝の後、私が参拝しました。
内宮では、先に受付された女性おひとりと一緒の案内で、その女性と同時に二礼二拍手の参拝をしました。
お祓いを受けてから、御垣内参拝をして南宿衛屋横に戻ってくるのに3~4分というところですので、何組か待たれている方々がいても、それほど待ち時間は無いのではと思います。

特別参拝(御垣内参拝)、実際は、失礼や粗相のないよう振る舞うのにいっぱいいっぱいになってしまうところがあるのですが、それでも、とても神聖で特別な空間を感じることができて良い経験になるかと思います。

神馬牽参(しんめけんざん)

伊勢へ向かう近鉄特急の中で、伊勢について調べていて、毎月1日・11日・21日に行われる神馬牽参(神馬見参・しんめけんざん)について知りました。
外宮・内宮にて、神馬が神職とともに正宮をお参りするということで、翌日は6月11日だったため、これはぜひとも一度見てみたいと思いました。

8時前後に行われるということで、11日の7:50頃に内宮の正宮前(階段の手前)に着きましたが、既に10人ほどの方が神馬見参の見学のために待機されていました。

遠目で、掃き掃除をしていた職員の方がほうきをさっと地面に置いて、深々と一礼されるのが見えたため、もしや?と思っていたら、神馬さんが向かってきていました。ちょうど8時頃でした。

神職の方が階段を登り正宮の前に立ち、一礼をされるのに合わせて、神馬さんもペコリと首を垂れます。


ちょうどペコリの前に、衛士さんが目の前に立ってちょっと焦りましたが・・・

その姿は本当に尊くて美しくて、感激でした。見れて良かったです。


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