ホテルでしばしのんびりした後、今回の富山旅の一番の目的アイスショーのファンタジー・オン・アイス富山公演2日目に向かいました。
ファンタジー・オン・アイスを鑑賞することになったいきさつは①の冒頭の方に・・・
はじめてのアイスショー 富山ひとり旅① ~薬膳料理と御宿 野乃~
2019年のファンタジー・オン・アイスは、5/24の幕張公演を皮切りに、毎週末の金・土・日曜日に、幕張→仙台→神戸→富山と全国4ヶ所で開催されました。
名古屋に住む私としては、神戸が第一候補だったのですが、気づいたら神戸の先行予約が終了していたので、次に近そうな富山をトライしたのでした。
普段は、一般発売で即完売のアーティストでも、チケットぴあなどの先行予約で申し込めばチケット取れるのに、初回はあっさりと落選したのでした
さすが、羽生結弦くんが出演するショーだけあって、大人気です。
それで焦って、複数サイトの2次先行予約に応募して、無事に神戸公演と富山公演に当選しました。(予算的に、神戸公演の権利は放棄しましたが・・・)
スケートファンの方々は、できるだけ前で見える2万円超えの一番高い席を狙うようですが、私は1万円前後の1~2番目に安い席に応募したので、当選できたようです。
あと、日にちも金・土・日曜日の中で複数希望を出した内で、最終的に当選したのは1番競争率低そうな金曜日でした。
元々、一般的なコンサート会場でアリーナと呼ばれる場所はリンクになるので、1会場の収容人数は5000人くらいと多くはないこともあり、Twitterなどを見ていると、全て落選した方も少なくはないようでした。
きっかけはToshlさんのゲストアーティストとしての出演だったものの、まさか、羽生君が現役のうちに、生で羽生君の演技を見れる日が来るなんて!
そして、このファンタジー・オン・アイス、とにかく出演するスケーターが超豪華!
オリンピックのメダリストや世界選手権上位入賞者ばかりです。
先行予約に間に合って、公演会場の中でまだ近いから、ということで何となく富山公演を取ったのですが、最終的に大正解でした。
約1ヶ月間をかけて、公演が熟成されていくというのかな?
特に、羽生君とToshlさんのコラボは、回を重ねるごとにアップデートされていき、最高のパフォーマンスを観ることができました。
こちらは、今回の会場となる富山市総合体育館です。
富山駅から徒歩10分くらいです。
ロビーにはスケーターやゲストアーティストへのプレゼントボックスが。
私もこの歳になって生まれて初めて、ファンレターというものを書きました。
毎年、ゲストアーティストのプレゼントボックスは寂しいことになっているというコメントを見かけたので・・・
でも! さすがToshlさん、回を重ねるごとにスケートファンの皆さまの心をガッチリ掴んだようで、最終的には2500通を超えるファンレターをいただいたようです。
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照明も既に綺麗で、気分が高まります。
私の席近くから見たところ。
ステージに近い側だったので、Toshlさん目当てで来た私にとっては嬉しかったです。
実際に席に座って見たところ・・・
確かにスケートファンの方々が高価でも前の方の席を狙う理由が分かりました・・・
私は列の端の席だったので、この仕切りの合間からリンク全体を見ることができましたが、そうじゃなければ中々厳しい見え方
テレビでは幾度と無く見てきたフィギュアスケートですが、生で見るのは初めてだったので、目の前でジャンプやリフトなどが繰り広げられて、とても圧倒されました。
迫力と美の世界
応援の仕方もフィギュアスケート独特のものがいくつかあって、とても興味深かったです。
例えば、
■推しのスケーターや感銘を受けたスケーターが滑り終わった後はスタンディングオーベーションをする。
普段フィギュアスケートを見ていない私がジャッジするのはどうなんだ!?と思って、座ったままを貫きました・・・
■推しのスケーター演技終了時にはバナーと呼ばれる、手作りの応援フラッグを振る。
国旗を振る人も多くて、スケーターごとに出身国の国旗を振っている人も多かったです。その応援の仕方は良いなぁと思いました。
羽生君の演技終了時は、周りの今までバナーを持っていなかった人達が一斉にバナーを掲げて、バナーの数が一気に増えました。
会場のほとんどの人が羽生君ファンなの?という感じで、やはり羽生人気はすさまじいと感じました。
今回のファンタジー・オン・アイスの一番の見所は、羽生君とToshlさんのコラボです。
通常は、1人のスケーターのコラボは1曲ですが、今回は羽生君が選びき
れなかったということで、Toshlさんの作詞・作曲した「マスカレイド」と「クリスタル・メモリーズ」の2曲が公演日によって交互に披露されることになりました。
富山公演は、公演地4ヶ所あるうちの最終公演になり、幕張公演のテレビ放映も済んでいたので、どのようなプログラムかは知っていたのですが、「マスカレイド」はオペラ座の怪人をイメージした曲で、とにかく情熱的、「クリスタル・メモリーズ」は氷のイメージに合いそうなとにかく美しく綺麗なプログラムというところです。
私の行った富山公演初日は、「マスカレイド」でした。
Twitterなどでもこの2人のコラボは大絶賛されていたし、動画を見ても素晴らしかったので、とても楽しみにしていたのですが、実際会場で聴く・見ると、もうすごい熱狂空間でした。
「マスカレイド」の曲名が紹介され、前奏が始まり羽生君が滑り始めると、ものすごい歓声。
そして、よく「カリスマとカリスマのぶつかり合い」と表現されていましたが、全身全霊の羽生君の演技にToshlの圧倒的な歌唱、終始熱狂に包まれたまま、エンディングへ。
最後に羽生君が仮面に見立てた手袋をビターン!とリンクに叩きつけるのですが、ビターン!の後の一瞬の静寂の後、一斉にその日一番のものすごい歓声。
今まで色んなライブやコンサートに行きましたが、こんなに会場が一体になって実際に聴こえる歓声以上の熱気・熱狂に包まれている空間は初めてで、本当にすごいものが見れたなぁと感激しました。
羽生君が「マスカレイド」について、Toshlさんの内側に入ってToshlさんの心を表現したい、Toshlさんに捧げる、というように話していて、Toshlさんもブログや自身の有料放送(ニコ生)のチャンネルなどで、「羽生さんは今まで会った人の中で圧倒的にすごい人。今回のアイスショーで羽生さんと出会い、自分の中の少し寂しい気持ちなど複雑な思いが昇華された」というようなことを言っていました。
憑依したように舞い、奥底にあるものを解放させる・・・って、シャーマンという感じで、羽生君は「SEIMEI」(陰陽師)で金メダルを獲っているし、何というか、そういう系統の方というか。
羽生君とToshlさん、2人の共鳴が会場中に広がって、それで歓声以上の熱狂が生まれ、見ている人達にも何か意識の変化が起きそうな、なんとも言えない時間を過ごしました。
そして、もう1曲の「クリスタル・メモリーズ」。
翌日2日目の富山公演で最後の披露となりましたが、こちらも感動を呼びました。
まず、こちらは神戸公演での「クリスタル・メモリーズ」。
サビの♪クリスタル・メ~モリ~ズ♪の部分を羽生君も口ずさむ振り付けが2:55にありますが、Toshlさんから一番遠い場所で背を向けて、つまり、全ての振り付けが当然ながら観客に向けて行われています。
そして、最後の披露となった富山公演での「クリスタル・メモリーズ」。
口ずさむ振り付けが2:36頃に出てきますが、Toshlさんの真正面でToshlさんに向けて歌われます。
リハーサルは通常通りの振り付けだったようですが、本番でサプライズで、全て左右逆の振り付けに変更され、全ての演技がToshlさんに向けて行われました。
3:55 演技を終えた羽生君がToshlさんに笑いかけ、
4:03 感極まったToshlさんが両手で顔を多い涙を流しています。
この日、終演直後にToshlさんはファンタジー・オン・アイスの楽屋から、自身の有料放送のチャンネルの生放送を行ったのですが、Toshlさんは最初の20分くらい感動でずっと泣き続けていたんです・・・
「うん、もう大丈夫だ」と言いつつ、何か言葉にしようとすると、また涙が止まらなくなる・・・の繰り返しで。
富山からの帰りの高速バスの中でこの放送を見て、私も涙が止まらなくなって困りました(^^;
(かなり怪しい人状態だったけど、空いていて隣の席に人がいなかったから良かった)
最近、富山公演のテレビ放映があり、この2日目のクリスタル・メモリーズを見て、Toshlさんが涙が止まらなかった心境がよく分かりました。
オリンピック2連覇の「圧倒的にすごい人」に演技を捧げられる、なんて、普通の人にはあり得ない経験過ぎて、一般人には想像つかないくらいのものすごい感情の渦に飲み込まれていたのだと思います。
鑑賞前は、アイスショーに対して気軽なイメージを持っていましたが、どのスケーターさんも自分の世界観を最大限表現しようとしているのを感じたし、感動も多くて、本当に素晴らしいアートだなぁと思いました。
世界レベルの舞台に立ってきた人達はやっぱり違うと心の底から感じました。
そして、Toshlさん、本当に透き通った綺麗な声で、ロックを歌うときは本当にロックなのですが、いまだかつて、こんなに歌唱の美しさを絶賛されたロックシンガーっているんだろうか!?いないよね?と思いました。
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