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湯治と九頭竜神社月次祭 箱根ひとり旅② ~ホテル南風荘と天山温泉郷~

今回は、ホテル南風荘に2泊しました。

じゃらんを見てる時にたまたま見かけてブックマークしていたお宿なんですが、

・クチコミの点数がすごく高い!(レビュー6000件超えだけど、5点満点中4.6点<2019年6月時点>)
・シングルルームの設定がある。しかも、1泊2食付きで12000円しないくらい。

ということで、気になっていたのです。

箱根湯本駅から、バスで向かいます。
路線バスでも「奥湯本入口」というバス停が最寄りにありますが、箱根湯本温泉の共同送迎バスが断然オススメです。
フリーパスは使用できず、運賃100円が必要なのですが、ホテル玄関前まで運んでくれるのはありがたいです。
路線バスの場合は、「奥湯本入口」バス停のある通りからかなり下ったところに南風荘があるため、急坂を登り降りする必要があります。

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オーソドックスな老舗旅館という感じのロビーです。
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シングルルームに宿泊したのですが、元々予約プランに「訳有り洋室シングルベットルーム」と表示されていました。
何が訳ありなのかというと、従業員寮を改装して作られたようで、本館の建物から一旦、従業員エリアに出た所にあるのです。
あとは、部屋からの眺望があまり良くない。

本館の2階に、シングルルームのある建物へ向かう「風の小径」の入り口があります。
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そこから入り、屋上庭園のような場所にある小径をくねくね周って
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そこを抜けると、従業員エリアという感じのバックヤード的な場所に出ます。
左手側に見えるのが、シングルルームのある建物です。
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この建物の2階に、シングルルームが8室ほどあります。
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部屋は、改装されてからそれほど時間が経っていないようで、とても綺麗です。
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2泊なので、浴衣2着、足袋2足、準備されていました。
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温泉大浴場に行くための、湯かごが準備されていて嬉しい♪
タオル類、洗面用具、スマホ、ミネラルウォーターなど、大浴場に持っていくものはそれなりに多いので、小さく折り畳めるトートバッグは温泉へ行く時はいつも準備していくのですが、湯かごの方が気分は上がります。

ちなみに、シングルルーム8室のために、同じフロアに、お水やアルコール類など揃った自販機があるので、夜中に「喉渇いた!でも水が無い!」と思っても、少し遠い道のりの本館まで買いに行く必要はなくて安心です。
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普段、名古屋に住んでいると、水道の水を飲むという習慣はないのだけど、これくらい山奥なら水道の水を飲んでも問題ないのかもしれない。

元々、予約段階で、シングルルームは【訳あり】と表示されているし、ネットでも南風荘のシングルルームについて紹介している記事はいくつも見るので、このちょっと不思議な立地は折り込み済みで(真冬とか真夏、雨天時はちょっと大変かもしれないけど)、むしろそのお陰で、シングルルームのプランは1泊2食で1万円弱~12000円くらいと、箱根にしてはお得価格のためウェルカムです。
そして、お食事内容は通常プランのお部屋と一緒だし、当然ですが、温泉大浴場も同じ所が使えるので、そこが魅力です。

お風呂は、客室数110室ほどでそれなりに規模の大きい旅館だけに、温泉大浴場も大きくて立派です。
南風荘お風呂
※公式サイトからの拝借画像

何より良かったのが、脱衣所がとても広かったこと。
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ドライヤーを使う場所は、全てブースのように仕切られているし、数も多かったです。

客室数110室ほどの規模に対して、湯船などの温泉大浴場エリアも脱衣所も広めに作られているため、2泊両日とも満室だったと思いますが、混み合うことなく、ゆっくり温泉を楽しむことができました。
浴槽が芋洗い状態だとか、ドライヤーを使うために立って並んで待つとか、ほんとげんなりするので

お食事は、朝食はビュッフェで、夕食はレストランで(1)旬の食材「和食膳」(2)「牛ステーキ膳」(3)「牛しゃぶ膳」(4)「寿司御膳」(5)特選海鮮丼と相模豚せいろ蒸し「おだわら御膳」から選択できます。

何気にひとり温泉を研究している私ですが、ひとり温泉のキーポイントの一つは、夕食ではないかと思います。
1人でも比較的気にならないのは、部屋食、レストランの個室、宿の食事は付けず持込のもので部屋飲み、ホテルが大型日帰り温泉施設を併設していてそのお食事処で食べる、というところかと思います。

今回は、レストラン食で、かなり広めの個室もないレストランだったのですが、細長く仕切られたエリアにシングルルームの人達が集められたエリアがあり、周りがおひとり様テーブルばかりだったので、特に人目を気にすることなくゆっくりできました。
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こんな感じで、前のお一人様男子の背中を見ながら食す・・・

南風荘のレビューの高さの一因は、食事にもあるようですが、評判通りとても美味しかったです。

1泊目は「和食膳」を注文。
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ビールと日本酒を一緒に注文。

最初にセッティングされているお食事以外に、後から、炊き合わせ・天麩羅盛り合わせ・お食事(ご飯・お椀)・デザートが出てきます。

煮物(炊き合わせ)とあったから、茶色い煮物を想像していたら、とってもお上品な炊き合わせ。
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しんじょう、大好き~

天麩羅は、画像は撮り忘れましたが、白魚かきあげ・たらの芽・ふきのとう・竹の子で、旬のものや山菜が多くて感激!
お食事は、お味噌汁には蟹の身が入っていて、最後の最後まで豪華でした。

デザートも美味しかったです。
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2泊目は「おだわら御膳」。
10種類以上の海鮮がてんこ盛りにのった海鮮丼と蒸篭蒸しがメインです。
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小鉢や前菜、天麩羅盛り合わせ、デザートは前日とかぶるため、わざわざ違うものを出してくださいました。
でも、特に、天麩羅などは1日目と比べるとグレードダウンした印象だったので、もしまた2泊することがあれば、重複メニューは2泊目も1泊目と同じでよいこと伝えようかな・・・と思いました。

とにかく、温泉入って、美味しいもの食べながら飲んで・・・って、本当に至福の時だなって思います。

他にシングルルームに泊まっていると思われる人達は、バスの運転手さんやスーツ着ていてお仕事関係で泊まっている人、1人旅中と思われる中年男性、20代と思われる男性、女性も2人ほどお見かけしました。

南風荘は、一見、オーソドックスな温泉旅館風にも見えますが、施設の細かい部分への配慮や接客・サービスの良さ、お料理の美味しさなど、宿泊予約サイトのレビュー点数の高さも納得でした。

2日目は、どこにも観光にいくつもりはなく、のんびりする予定だったので、南風荘の近くの日帰り温泉施設の「天山」に行きました。

「天山温泉郷」という、このように山深い場所に「天山」含む2つの日帰り温泉施設や飲食店・宿泊施設が点在している施設で、「郷」と付いているのも納得な所です。
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高級料亭にでも入るかのような天山の入り口。

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館内は撮影禁止との記事を見かけたことあるので、館内の画像はありませんが、中庭を脱衣所・飲食店・休憩スペースなどのある日本家屋が取り囲んでいるような作りで、どこをとってもセンスの良い和の雰囲気で、ビミョー感の全くない、本当に素敵な所でした。

特に、読書室「雨宿り」は、川を臨み、手付かずのまま残された原生林や川面を水鳥が行き交うのを見ながらのんびりできて、とてもリラックスできて癒されました。
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※HPからの拝借画像

天山温泉郷には、もう一つ「かよい湯治 一休」という日帰り温泉施設があり、こちらは湯船と簡単な脱衣所のみで、飲食店や休憩スペースは一切割り切ったつくりの通好みの施設のようです。いつか行ってみたいな。

温泉を出た後、天山温泉郷内にある蕎麦屋の「じねん蕎麦 すくも」でお昼ご飯を食べました。

川沿いに立地し、テラス席と店内席がつながった半オープンなつくりで、こちらも何ともいえない素敵さと穏やかな空気の流れる空間でした。
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お蕎麦も美味しかったです。
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近くの席の年配の男性が、1人で蕎麦と数品の小皿料理を肴に日本酒をちびちびと飲まれていたので、「ああ、羨ましい。私もそうしたい~!」と何度も思ったのですが、南風荘に戻ったら、夕食の時間まで温泉三昧のつもりだったので我慢しました。

箱根2泊3日旅の2日目は、天山と宿泊先で、温泉に入って、読書などしてしばらく休憩、身体がまたちょっと冷えてきたら温泉へ・・・を繰り返して、本当に湯治という感じで、リラックスできました。
当初宿泊予定していた「はるのひかり」や天山温泉郷の宿泊施設「逗留湯治 羽衣」でも、それぞれ、2泊以上または3泊以上の宿泊を推奨していますが、温泉宿は2泊以上してこそ本当にリフレッシュできるのかもと感じました。

次回は、最終日の3日目に行った、今回の旅の目的である、箱根九頭竜神社の月次祭についてです。

#ひとり温泉

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