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香港旅~マカオで入国拒否にあった話~

11/17-11/20と3泊4日で香港へ行ってきました。

1日目と4日目は日本⇔香港の移動だけで終わっていますので、香港滞在中の2日間は以下のような感じです。

11/18(土) DAY1
香港からフェリーでマカオへ日帰り旅行予定でしたが、パスポート残存期間が足りず、マカオで入国拒否され香港へ強制送還。香港へ戻り、遅めの飲茶ランチして、夕方からビクトリアピークへNight Hikeへ。その後、アシュレー・サットンによる最新Bar「Maggie Choo’s Hong Kong」へ。

11/19(日) DAY2
飲茶ランチして、美術館のM+へ。

前回は、ビクトリア・ピークへのナイトハイクとMaggie Choo’s Hong Kongについてですが、今回は、どしょっぱつのマカオでの入国拒否について。
パスポート残存期間が足りなかったことによるものですが、もしかしたらどなたかのお役に立つかもしれないので、ちょっとお恥ずかしい話ですがお伝えしたいと思います。

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香港からフェリーでマカオへ

香港からマカオへはフェリーへ行く方法と、2018年に港珠澳大橋が完成したことによりバスでの移動する方法が追加されています。
バスの方が半額くらい安いのですが、滞在していた香港在住のIさんのお宅がある中環(セントラル)方面からは上環にあるフェリーターミナルに行く方が徒歩で行けて圧倒的に便利なのと、
・港珠澳大橋が大渋滞で何時間もバスに缶詰になる可能性あり
・途中にあるイミグレで香港の出国手続きを20分以内に終えないとバスに置いていかれる
などの情報があり、フェリーで行くことにしました。
大渋滞というのは、港珠澳大橋が完成してすぐの話なので、今は大丈夫かもしれません。
空港からマカオに直行する場合は、バスの方が断然アクセスが良いようです。

香港からマカオへは、フェリーで1時間ほどで行けるということで、日帰りで行ってみることにしました。
また、この週末はちょうどマカオGPが開催されていたため、なかなか観戦できる機会もないかもと思い、一番安い8000円くらいのチケットも購入していまいした。

上環のフェリーターミナル、フェリーターミナルやフェリーから見える景色。
このときはまだ、初めてのマカオへの旅で天気も良くルンルン気分で、これから起こる出来事も知る由もなしでした・・・

普段は乗り物酔いはしませんでしたが、念のため、Iさんに分けてもらった酔い止めを飲んでおいて良かったというくらい、高速フェリーの揺れは激しかったです。
座っているとさほどですが、お手洗いに行こうと席を立つと、グワングワンの始終回転している感じで、座席をつかみながらじゃないと歩けない感じでした。

しばらく海しか見えない景色から、突如としてビル群が見え始めてマカオ到着です。

いざ入国審査・・・だけど・・・

マカオのフェリーターミナル(Outer Harbour Ferry Terminal)で下船して、イミグレーションに向かいます。

流れ作業的にどんどんとフェリーの乗客が入国していく中、私の番のときは、入国審査官が手を停めてパスポートを後ろに立っている係の人に渡しました。
そして、その係の人が私のところに来て、「You cannot enter Macau, because….」(あなたはマカオに入国できません、なぜなら・・・)とパスポートの有効期限の所を指さしました。
その意味が分かって咄嗟に「ああっ、やっちまったなぁ!!」と思いました。
私のパスポートの有効期限は、1月上旬で2か月弱ほどの残存期間でした。
結構ぎりぎりだなぁと思っていたのですが、恥ずかしながら、今までパスポートの残存期間を気にしたことなかったので、香港もマカオも必要なパスポートの残存期間を調べていませんでした。

香港は1か月+滞在日数以上だったため問題なく入国できましたが、マカオは90日+滞在日数以上のため、残存期間が足りなかったのでした。
「ええっ、噓でしょう!? マカオGPのチケット買ってるのに。ゴネれば入れてくれるのかなぁ」という考えが一瞬よぎったのですが、ここは街中の商店や飲食店と同じ訳にはいかないことも分かるので、おとなしく係の人について行きました。
というより、違反をしているのは私の方なので、すみません・・・という感じで。

係の人が「友達と来ているのか?」ということで、先に入国していたIさんの所へ行って説明してくれました。
Iさんには「マカオでゆっくりしてきて~。後からマカオGPのチケット引き換え番号もLINEするので」と伝えたのだけど、結局Iさんもすぐに折り返しのフェリーのチケットを購入して香港に戻ったのでした。
私はマカオでの待機時間や香港に到着してからの手続きなどがあったので、Iさんの方が先に香港に到着していて、上環のフェリーターミナルのマックで待っていてもらいました。

イミグレの別室で待機

こうしてイミグレ別室送りとなり、まず、「この人は、パスポート残存期間が90日未満によりマカオに入国できません」と書いてある用紙に署名をしました。
イミグレの別室に「写真撮影禁止」と掲げてあり、きっとこの用紙も画像撮ってネットにアップなんてしてはいけないと思うので、画像は差し控えますが。
この用紙の控えが渡されますが、この用紙は日本でパスポート更新する際に重要な書類になってきますので、大事に保管しておくことが必要です。

そして、係の人に「あなたのフェリーは12:45に来ます。時間になったら係が呼びにきます」と言われました。
フェリーが来るのは、30分後くらいの時間でした。

その後、フェリー会社のスタッフが、帰りの香港へのフェリーの電子チケットのQRコードを端末で読み込みに来ました。
この人がお迎えの人かと思い、後をついていこうとしたら、「まだここで待っていてください」と言われたのでした。
後から分かりましたが、どうやら、この帰りのチケットを使用して香港に返してくれたようで、強制送還?のためのフェリー料金は請求されませんでした。

そうこうしているうちに、最初は別室には私しかいなかったのですが、中国からのフェリーが到着したようで、中東系の女性1人と、アジア系の男性3人が同じ部屋に入ってきました。
この人たちも同様に入国拒否された人たちでしょう。

30分ほど待ち、帰りのフェリーは12:45と聞いているのに誰も呼びにくる気配がなく、「忘れられてる?時間、聞き間違えた??(英語の数字を聞き取るの苦手)」と心配になってきたところ、12:40くらいにフェリーのスタッフではなく、イミグレ職員の人が呼びにきて、その人の後について行きました。
フェリーの一般乗客が全員乗客した後、一番最後の乗車になったようです。
まぁ引き渡しみたいな感じで、自由に動かれても困るという感じですからね。

フェリーに乗車すると、フェリーのスタッフではなく制服的にイミグレ職員と思われる人がいて、その人にパスポートを見せるように言われました。
その人がパスポートをチェックして、返してもらうのかと思いきや、「パスポートは私が預かります。香港に着いたら私についてきてください」と言われました。

香港に戻ってくる

そして香港に到着。
到着近くはプレミアムシートみたいな席に移動させられがのですが、プレミアムシートの人は優先下船するのでそのためだったようです。
フェリーのスタッフの人たちも「おっと、まずあの人を下ろさないと」という感じで、私のパスポート持ってるイミグレ職員の人について、一番最初に下船しました。

香港のフェリーターミナルでは、香港のイミグレ職員の女性が待機していて、私のパスポートはその人に渡されて、「ハロー、私の後についてきてください」ということで、また後についていきました。
一般乗客が入国審査するスペースと同じ場所に入国審査官が待機している部屋があって、その近くのベンチまで案内されて、しばらくここで待っているように言われました。

その後、入国審査官の人が来て、パスポートのコピー取ったり、色々質問されたり。
質問内容は、
・香港の滞在先 →ホテルではなく、友人のIさん宅なので、その住所やマンション名、部屋番号など。その友人のマンションはワンフロアに何部屋あるのか、とか、その友人は同様に日本人女性なのか?など。お互い英語が流ちょうという訳ではなくて、一部意思疎通取れていないところがあるかもしれませんが・・・
・香港ドルと日本円はそれぞれいくら持っているか?
というところです。

その後しばらく待った後に、また別の係の人がきて、ゲートまで案内されて、パスポートを渡されて無事香港に入国、解放されたのでした。

大変だったこと

マカオでも香港でも、イミグレ職員の人たちは特に高圧的ではなく、優しくて感じの良い人たちがほとんどでしたが、下記の点がちょっと困りました。

とにかくお腹が空いた

マカオに到着したのが11:30頃で、元々、マカオに到着したら、とりあえずランチに行く予定でした。
そこで入国拒否のごたごたで、12:45マカオ発→13:45香港着のフェリーに乗車。
マカオのイミグレでは質問などはされなかったけれど、香港のイミグレでは色々質問されたりやたら待たされたりで、無事入国できたのが14時半近く。お腹ぺこぺこでした。
小腹が空いてる時のためにお菓子やシリアルバーを持っていくつもりで忘れてしまってました。
フェリーの中で食事を買うことができるようでしたが、売店に買いに行くのではなく、係の人に声をかけて席まで運んでもらっているように見えてシステムがよく分からない、うまく注文できるか分からない、そもそも呑気に食べ物とか買って飲み食いしても良い立場なのか?ということもあり、あきらめました。
海外では何があるか分からないので、忘れずに食べ物を持ち歩こうと思いました。

お手洗いに行きたいけど遠慮

お手洗いは特に自由に行っても良いと思いますが、イミグレ職員の人に一言声をかけないといけなさそうだったので、手を煩わせるのもなんだしと思って躊躇しました。
マカオ→香港のフェリー内のお手洗いに行ったので、そこまで緊急事態にはならず良かったですが、大量に水分摂取した後だったりしたら辛いかもと思いました。

無駄に香港⇔マカオを往復しただけになったり、マカオGPのチケットも無駄になったり、結構な目にあってしまったなと思ったのですが、これが日本→香港でのことだったら、正規の航空運賃を支払って日本まで強制送還だったため、香港からマカオへの日帰り旅行でのことだったのでまだましだったかも思っています。罰金とかも特にありませんし、パスポートに❌のスタンプ押されるとかもありませんでした。
今回の件で反省して、今後はパスポート残存期間には十分気をつけるようにしたいと思っています。

注意:パスポート更新が複雑になる

日本に帰ってきてから、さっそくパスポート更新をしようと、オンライン申請の手続きをしました。
その過程で下記6項目の刑罰等関係に該当するかのチェックがあります。

当然、私は1の「外国において入国拒否、退去命令又は処罰されたことがありますか?」が「はい」になってしまいます。
こんな思いっきり「はい」にチェックして申請受け付けされるのか?でも、もしかしたら電話がかってきて、事情を説明したら「よくあることですね。なので手続き進めますね~」とかになるかも?とか、妙に楽観的に考えていましたが、やはりそういう訳にはいきませんでした・・・

翌日、愛知県旅券センターから電話がかかってきたのですが、処罰に該当する人はオンラインでは申請できず、窓口で別途相談が必要とのこと。
そのため、半日休暇を取って、旅券センターへ行ったのでした。

まず、処罰に該当する場合は、外務省の審査を受ける必要があるとのこと。
その審査結果により、通常申請になるか、限定パスポートとなるかが決まるそうです。
限定パスポートは、1年間のみ有効とか韓国しか行けないとかの限定条件での発行になるのですが、期間も国もどちらも限定されても困りますよね・・・

私の今回の件は割とよくあるパターンなので、通常申請になると思われるけど、外務省がどんな判断するかは旅券センターの方では何とも言えないということだったのですが、最近、審査結果が出て、通常申請となりました。ほっ。
そして審査は1か月以上かかると言われていましたが、2週間ほどで結果が出ました。

ただ、このままパスポート発行に進められる訳ではなく、また旅券センターに行って通知の説明などを受けて、その後通常申請の手続きに移るということで、
・外務省の審査申し込み(この時に更新の申請書にも記入して写真も提出)
・審査結果(外務省からの通知)の説明
・パスポート引き取り
と、最低でも3回は旅券センターに行く必要があります。私はこれに加えて、最初にオンライン申請していたので、オンライン申請取り消し手続きにも別日に行きました。
便利なオンライン申請は一生できないということになりますし、入国拒否履歴は一度つくってしまうと、更新の都度外務省の審査が必要など、今後も大変になってしまうことを身をもって知りました。

LCCなどで海外旅行を個人手配する人が増え、旅行会社や航空会社によるパスポートチェックが入らないパターンが多くなり、同様にパスポートの残存期間が足りずに入国拒否になる人が増えているというニュースが最近出いていたようです。
旅券センターの方も、こういうケースは増えていて、外務省のHPでもパスポートの残存期間を確認するよう注意喚起が出ているとおっしゃっていました(海外旅行前に外務省のHPを確認するということはしたことないですが・・・)

海外旅行に行くのは数年に1回の頻度なので、パスポートの有効期限が切れても更新せず、次の海外旅行が決まってから再取得するという流れでやってきていましたが、今後はパスポートの有効期限1年未満になったら更新手続きができるということで、すみやかに更新したいと思います・・・

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